今話題の脳トレできるピアノと歌唱レッスンについてまとめてみました

楽しみながら脳トレを実現するには?

~引用~

加齢と脳との関係を研究する東北大学の瀧靖之教授によると、人間の高次認知機能は20代後半をピークに低下するとはいえ、あくまでも「何もしなければ」の話だそう。脳のトレーニングを行えば学習能力は再び上がり始めるのだとか。

歌には沢山の種類があります。歌謡曲・ポピュラー・演歌・童謡・唱歌・ジャズ・オペラ。

その中でも何種類かに分かれていますので、上げるときりがありませんね。要は自身が「好き」だと感じている歌を唱いながら、楽しい気持ちで取り組むことが第一です。いくら先生お勧めの素晴らしいオペラ曲であっても、歌謡曲が一番好きだと感じている人にとっては興味がなく、歌う気にもならないでしょう。音楽大学の試験で、或いは幼稚園の先生の就職採用試験で必要なら、自分の専門ではなくても勉強しなければいけませんが、楽しむことを一番に考えたとき、その気持ちをストレートに習っている先生に伝え、話し合って曲を決める方が良いと思われます。それが楽しみながら脳トレを実現する方法に繋がります。

生徒様側が楽しんで下さっていなければ、先生側の立場としましても楽しくなく、そして何のためにレッスンしているかも不明になりますので、お話しすること自体も脳の活性化にもなりますし、あの時代、この時代の思い出を語りながら一緒に考えながら選曲できたら楽しいですよね。

あれこれ過去の歌や流行した歌手、又はその時代のファションについても恐らく非常に興味深いものがあるでしょうし、その時起きたニュースのお話にも花が咲き、年代別の記憶をたどっては又歌も思い出し、そんな楽しいひとときを定期的に持つことができたら、その先の人生がパーッと明るく開けることに間違いありません。これがコミュニティの形成といわれており、対面グループレッスンですとレッスン後にランチしたり、より親密なお付き合いもできる機会となる可能性も高くなりますでしょうし、オンラインでもグループですと、できないことへの励ましや、こんな歌を歌えるようになったねと、お互いができるようになった事柄を認め合ったり褒め合ったりもできます。これは「一人では難しい」と感じることの解消にもなるのではないでしょうか。

歌うことで得られるメリット

医学博士の周東先生が書かれた本『健康に長生きしたければ1日1曲歌いなさい』のなかには、~歌うことの健康効果には、歌うと誰でもハイ状態を体験できるというものがあります~という文章もあり、「ハイ」とは気分が高揚した状態のことです。

歌うことで吐き出す気持ちよさ、幸せホルモンが分泌され前向きにもなることができ、それがストレス解消となり、免役力アップに繋がるというわけです。

運動の代替えになるお話

若い世代の方にとっては何気ない運動でも、プラチナ世代の方にはハードルが高かったりします。例えば腹筋運動をする場合、床に寝転んで膝を立てて何度も起き上がり、を繰り返し、お次は背筋運動を下向きになって両手を頭の上に置いて背中を反らせる。こんなことは20代の方ならいとも簡単にできますが、80代の方には難しいですよね。その代替えとして楽しく歌うことならいかがでしょう。もう、今すぐできる事です!

腹筋背筋を鍛える代替えとして先ずは呼吸法。普通に何気なく行っている息を吸って吐いての感覚とは違い、吸う事も吐く事も、極端に意識して行う『腹式呼吸』を使用します。美味しいお料理のいい匂いを嗅ぐことを想像し、鼻から沢山吸います。吸った息はお腹の方に入るイメージをして、お腹を膨らませる感じ。実際には横隔膜の上下運動になっているのですが、横隔膜ってどこ?という難しそうな質疑応答になりますので、お腹を膨らませたりへこませたりで感覚をつかんでいただきます。呼吸法のみの練習では吸うときは3秒、吐くときは6秒程度を目安として行います。お次は吐くときに「フウー」と声を乗せてみますと、よりお腹がへこむのを実感できるのでお試しください。

こうして腹式呼吸によって腹筋背筋を使っていることは、私が合唱団で長時間練習していますと、次の日にお腹や背中が筋肉痛になっている体験で立証済みです。特別な運動ではなく、歌うことがその代替えになるとは素晴らしいことですよね。

加齢により衰える3つの場所を鍛える

再び「鍛える」という内容にはなりますが、これも意識して行うことで得られるメリットとしましては、決して難しくなく、無理なくできることがあります。

人は加齢によって声帯が低下。発声時に声帯がピッタリ閉じず空気が漏れ、力強い声が出せなくなる。女性は閉経後声帯が太くなり声が低くなり、男性は声帯が固くなり声が高くなるといわれております。声帯の開閉が上手くできないため、物を食べた時にその隙間に入り誤嚥を起こし、それが誤嚥肺炎の原因にも繋がるらしい。

誤嚥肺炎の原因のもう一つは、舌の動きの低下もあります。舌を素早く動かせなくなるので滑舌も悪くなる。母音の響きにも影響、声の響きも悪くなる。食べ物を上手く喉に運べないので、咽せる回数が増え誤嚥してしまう可能性が高い。

表情筋の衰えも視覚的にも気になる所でありますが、それだけでなく口を滑らかに動かせなくなり、特に「あいうえお」と「は」行の発音が上手くできなくなる。女性なら特に顔の艶や若く見られることが自信にも繋がりますよね。声を出すことに加えて歌のイメージや情景を思い浮かべ、心を込めて表現することで脳が刺激され、見た目も生き生きし肌が潤います。顔の中には様々な筋肉があり、歌うときには口輪筋・頬筋・眼輪筋・前頭筋など表情筋と呼ばれる多くの筋肉が使われるので、表情豊かになりリフトアップ効果も期待できます。

腹式呼吸法の実践により、浅かった呼吸もきちんと深い呼吸ができるようになり、体内に酸素が充分行き届くため、精神が安定することから睡眠も深くて質の良いものへと変化して行くことでしょう。

何より心身ともにリフレッシュ! 胸を張って姿勢も良くなる!

老化する前に防止しましょう

まだ40代だから大丈夫です。こんなお声もチラホラ耳にしますが、もうすでに老化は始まっています。声帯が固くなり太くなってしまう前に、楽しく歌って鍛えましょう。本当の意味で具体的にはレッスンを受けていただけますと、納得及び実感できる事ですが、少しここでお伝え致します。

①口を固く閉じるのは物が口からこぼれないため

②上顎に舌を付けるのは食べ物を押しつぶしたりするため

③喉の奥を意識するのは飲み込む時に必要

④舌をクルリと巻くのは食べ物を奥に運ぶ、飲み込む助け

これらを意識しながら発語するように心掛けるのも、表情筋や舌の動きの低下防止に繋がりますが、発語だけでなくこれを歌にすることにより、楽しさは何倍にも膨れるというわけです。

「あかさたなー はまやらわー」

これを言うだけでなく音楽にしたと想像するだけで、わくわくしませんか?

「ドドドドドー レレレレレー」どんどん音が上がって、どこまで高い声が出るかな?

やってみると思いの外、高音まで出せた自分を見つけられた。

ここまでしか声が出なかったけれど、この次はもう一つ上まで出るように練習してみよう。

こんな新たな発見や前向きな気持ちや希望も湧き出るに違いありません。

そして脳トレには手足の動きを歌と同時に加えることが必須条件で、これが今話題のリアルタスクと言われており、一度にいくつものことを一緒に行うことでアルツハイマー・認知症予防になるということで、音楽以外のスポーツにも取り入れられております。子どもの生徒様にも好評で、もっともっと!とせがまれる事も多々あり、授業や部活で疲れて眠くなっている中学生にも効果的な手遊び歌もあります。

歌う楽しさと歌うメリットを、ピアノと共に実感して頂ければ幸いですので、そうなるようなレッスンを心がけて参ります。

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